勤務表作成:なぜ勤務表への不満は無くならないのか?

日常の思いつ記
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勤務表作成。それは神経をすり減らす作業。時間、体力、精神力をすり減らす作業。

まさに命を削っていると言っても過言ではない。

結論

勤務表を作ってもらっている側は、作る側の人に人生をコントロールされている。主導権を握られているのだから不満が無くなる事は永遠にない。少しでも満足したいなら作る側になれ。

月末に勤務表が出るのは当たり前だと思っていないか?

看護師の勤務表作成は不規則な勤務形態、人員配置の制約、そして個々の希望を考慮しながら公平で効率的なシフトを組まなければならない。まさに至難の業。

勤務表作成には…

  • 24時間体制・3交代制/2交代制:日勤、夜勤、準夜勤など、様々な時間帯のシフトを組み合わせる必要がある。
  • 人員配置基準患者・利用者の安全を確保するための厳格な人員配置基準があり、これを満たす必要がある。
  • 個々の希望の調整:有給休暇、研修、家庭の事情など、看護師個々の希望を可能な限り反映させる必要がある。
  • 公平性の確保:特定の看護師に負担が偏らないよう、夜勤回数や休日数を公平に割り振る必要がある。
  • 急な欠員への対応病欠や家庭の事情による急な欠員が出た際に、柔軟に対応できる体制が必要。
  • 資格・経験の考慮:特定のスキルや経験が必要な業務がある場合、それに応じた人員配置が求められる。
  • 法規制の遵守:労働基準法など、労働時間に関する法規制を遵守する必要。
ヨシ
ヨシ

ただでさえ看護師不足なのに、急なイベントにも対応できるような「余裕」も考えとかないといけない。

のん
のん

今日は欠員が多くて人がいないから「入院受け入れできません」なんて言えないしな。

少しでも満足する勤務表を作る為に

1. 勤務表作成ツールの導入

  • Excelやスプレッドシート:テンプレートを活用したり、関数を組んだりすることで、手動での作成よりも効率化できる。しかし、複雑な条件設定には限界がある。
  • 専門の勤務管理システム/シフト作成ソフト:看護師の勤務形態に特化したシステムも多く、人員配置基準や個人の希望などを細かく設定し、自動で最適化されたシフト案を作成できるものもある。初期費用はかかるが、長期的に見れば業務効率化と公平性向上に大きく貢献する。
のん
のん

勤務表の作成ソフトは何回か試してみたけど無理。看護師の絶対数が少ない中、個々の希望や条件まで入れると8連続夜勤とか組まれる。経験年数が浅いスタッフだけの日勤とか。条件を設定しているにも関わらず。

ヨシ
ヨシ

作成ソフトは看護師数や経験年数の割合、希望件数、ペアの相性無視可能など、ある程度環境が整っていないと応えてくれない。作成ソフトで勤務表が組める職場ってだけで、羨ましいぐらい良い環境だ。パソコンでさえ不可能なミッションを人間の頭でやっているんだ。少しくらい労ってくれてもバチは当たらんぞ。

2. 作成ルールの明確化と共有

  • シフト希望提出のルール:いつまでに、どのような形式で希望を提出するのかを明確にする。
  • 優先順位の設定:全員の希望を叶えるのが難しい場合、どのような基準で優先順位をつけるのかを事前に決めておくと、不公平感を減らせる。
  • 夜勤や休日の割り振りルール:例えば、「月に○回の夜勤」「連休は月に○回まで」など、具体的なルールを設け全員に周知。
  • 持ち回り制度の導入:特定の希望(例:連休の取得、長期休暇など)について、順番に取得できるような持ち回り制度を導入する。「今回はAさんが優先、次回はBさん」というように、先が見通せることで不満が軽減されることがある。
ヨシ
ヨシ

希望提出のルールを決めるのは大事だが、それを全員が守れるかは別問題。「5件まで」って決めても8件ぐらい出す奴もいたしな。8件も希望出しながらも最後には「希望が取れないなら辞めます」とか言う奴もいたし。

のん
のん

家庭や子供事情で希望件数が多くなる月もあるからな。ルールは一度でも例外を作ると崩壊する。難しいところやわ。毎月10件ぐらい希望する奴いなかった?あれは通してたん?

ヨシ
ヨシ

毎回毎回通せるわけないやろ。「通らないなら辞めます」って言われたから、「なら、来月はあなたの所は白紙にしとくから自由に出勤したらいいよ?」って親切に返したぞ。優しいやろ?

3. コミュニケーションの活性化

  • 看護師間の協力体制: シフト交代や急な欠員への対応など、看護師同士で助け合えるような環境づくりも重要。
  • 「勤務表会議」の開催:部署内で定期的に勤務表に関する意見交換の場を設ける。「こういうルールはどうだろうか」「もっとこうすれば公平になるのではないか」といった建設的な意見を募り、できる範囲で取り入れていくことで、スタッフの当事者意識を高める。
のん
のん

勤務表なんて基本自分中心でしか見てないからな。自分の都合のいいように解釈するし。部会で何度か話し合ったよな?

ヨシ
ヨシ

話し合いの場を設けたからと言って意見が出るとは限らん。毎回不満を言う奴に限って、そういう場では意見は言わない。意見といっても改善の為に提案してくれるスタッフと、ただ不満を言いたいだけのスタッフがおるからな。意見の吟味は大事だぞ。

4. 負担軽減のための人員補充や業務改善

根本的な解決策としては、人員補充や看護師の業務負担軽減が挙げられる。

しかし、実現は難しい。

希望は通っているのに不満が多いのは何故?

結論:希望が通ることと、公平感や納得感が得られることは必ずしもイコールではない為。

1.「全員の希望を叶える」ことの限界:

たとえ希望を聞いていても、全員の希望を100%叶えるのは物理的に不可能。例えば、全員が土日休みを希望しても、看護師の配置基準上、全員が取得することはできない。

結果的に「誰かの希望は通ったけど、誰かの希望は通らなかった」となり、通らなかった人が不満を持つことになる。

ヨシ
ヨシ

当然の話しだ。今月譲ってくれたスタッフは翌月は優先したりしてたけど。それも不満の要因になる。どっちみち不満だ。

それに毎回不満を言う人間の中には不満を言う為に勤務表を見ている奴もいるしな。

2.不透明な決定プロセス:

なぜその希望が通ったのか、なぜその希望が通らなかったのか、その判断基準が明確でない場合、不満が出やすい。「なぜあの人だけ希望が通るのか」「自分ばかり夜勤が多い気がする」といった感覚は、不透明さから生まれる。

特に、暗黙のルールや過去の慣習で決まっている場合、新しいスタッフや疑問を持つスタッフにとっては不公平に感じられる。

のん
のん

かと言って、希望理由を全て公表するわけにもいかないし。マジで難しい。

ヨシ
ヨシ

公表したからと言って、納得するかは別問題だしな。自分優先の考え方では不満はなくならない。

3.相対的な公平感の欠如:

自分の希望が通っても、他の人の希望が自分よりも優遇されていると感じると不満に繋がる。例えば、「自分は月に1回しか希望休が通らないのに、あの人は毎回通っている」といった状況。

夜勤の回数、連休の取得頻度、繁忙期の勤務など、負担の偏りが不満の原因になる。

ヨシ
ヨシ

出来るかぎり平等を意識して作っているが、全員平均値なんてのは当然不可能。

のん
のん

そもそも「夜勤は〇回まで」って希望を出すスタッフもいるしな。希望日とは別に希望条件を言うスタッフもいる。そこまで細かく言葉のルール化をしないとダメか?

4.コミュニケーション不足:

希望が通らなかった理由や、シフト作成の背景にある苦労が十分に伝わっていない可能性がある。「仕方ない」と割り切ってもらうには、納得できる説明が必要。

のん
のん

外注するにも個人情報満載やし。勤務表作成が一番苦痛やわ。

そういえばアナタが作成してた時、友達に相談してなかった?あのIQ激高の賢いアイツに?パズル王だっけ?

ヨシ
ヨシ

オセロ王な。一度相談した事あるぞ。秒で「無理」って言われたわ。まさに秒殺。やっぱ頭の良い奴は違うな。「諦めも肝心だ」ってのが分かっている。惚れ惚れするわ。

のん
のん

マジか…。最終手段の1つだったのに。

ヨシ
ヨシ

『最終手段』なのに複数あるんやな?珍しい考え方やな、お前は。

まとめ

誰もが一切の不満もなく納得できる完璧な勤務表は無理だ。それでも作成側は少しでも満足してもらえるように毎月神経をすり減らしている。アナタの不満は本当に我慢できないものか?

毎回毎回不満を言うなら、一度作ってみれば良い。「管理者が作らないとダメ」なんて決まりは無いはずだ。

当たり前のように手元にあるその勤務表には、作った人間の命の時間が刻まれている。

不満は言ってもいいが、作る側の気持ちも少しは考えてくれると助かる。

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