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看護と介護

看護師の日常
のん
のん

今の介護主任クラスが管理者として未熟なのは分かったけど、そもそも組織がサポートできていないのも問題やろ?人員不足が深刻なら介護主任クラスが理解できるまで看護が仕切ったら?

ヨシ
ヨシ

いいとこ突くな。ここが難しい所やねん。俺も最初は看護が仕切ったらいいと思ってたんやけど、介護老人保健施設やからな。やっぱり介護が主役で頑張ってもらわないと。ぶっちゃけ介護業務を取り込めるほど看護師も人数はおらんし、そもそも看護は看護の業務があるからな。あと、会社の考え方も大きいかな。

組織としての考え方は介護老人保健施設である以上、現場のメインは介護職。看護は医療の分野を担っているが、その他の生活全般を担っているのは介護職である。看護が仕切るのは簡単だが、それではメインの介護職が育たない。短期的には負担軽減できても長期的な問題解決にはならない。支配関係や上下関係はなく、あくまで看護・介護のプロとして横並びであってほしいというのが施設の方針だ。むしろ介護が施設を引っ張っていくぐらいを期待している。その為、同じフロアで協力して働いているが明確な縦割りの区別がある。俺も関わろうと思っても上役から釘を刺される。「看護には看護の仕事がある。介護は介護で問題解決の能力を持たないといけない」と。要するにあまり干渉するなという事だ。納得しているわけではないが、会社がそういう方針なら従わないわけにはいかない。

ヨシ
ヨシ

厳しいかもしれないが会社はちゃんとフォローしてくれている。当然、看護もギリギリを見極めながら協力している。問題は助けてもらって当たり前な空気に慣れ過ぎているところなや。要するに自分たちで考えようとしない。

のん
のん

ダメやん。そもそも介護主任は何が問題かをちゃんと把握してるん?

ヨシ
ヨシ

してない。というより、夜勤ばっかで日勤は月に4回ぐらいしかしてない。だいたい問題が起こるのは活動的な日中だろ?夜間は利用者が寝てしまえば忙しくないし。人員不足の影響をモロにくらうのは日勤や。一応言い分としては「夜勤に入れる人がいない」「私にも生活がある。夜勤手当は欲しい」だな。実際は夜勤を振れる人は何人もいる。問題が提起される日中にいないから把握しようがない。

のん
のん

なるほど。日中に管理者不在だから残った介護職でどうにかしようとするんやな。結果、看護師からの指示も根拠が理解できず「そんなの言ってない」に繋がるわけだ。そもそも役職手当と夜勤手当、両方を両立できるわけないやん。だからこその役職手当やのに。

要するに当施設の今の問題をまとめると

  • 介護量増加により今までの人員基準では対応が困難になっている。その為、人員補充は急務。これは介護職だけでは当然の事だがどうにもならないので会社として取り組んでいる。
  • 今いる人員で質を落とさない様に日勤スタッフは業務改善を訴えているが、責任者(介護主任:最終決定者)が日中にいないので中々決まらない。また、責任者自身が問題を把握できていないのと、現場の問題は会社が解決すべきと思っている為、1つ改善するだけにも多大な労力と時間を要する。
  • 業務改善を訴えても責任者である介護主任からGOサインが出ないので「考えても無駄。言っても無駄」という空気感ができてしまっている。改善する事より今の業務をこなすことに集中してしまう。
  • 介護の問題は介護で話し合うべきという昔からの風潮がある。
ヨシ
ヨシ

他にも色々問題はあるがな。大きな所はこんなところ。最後の『介護の問題は~』ってのは、やっぱり納得できないがな。間違えないでほしいのは介護主任をディスりたいわけではない。役職の重圧は充分理解している。それに人は変われると信じているからな。

のん
のん

相変わらず期待しているんやな。ってか、教育は止めたんじゃなかったの?『人は変われる』とか言いながら、自分が一番変わってないやん。

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